情報メディア学会: Japanese Society for Information and Media Studies
更新日[2015.01.15]

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第16回研究会

 2014年(平成26年)11月22日(土)、日本大学医学部板橋キャンパスにおいて、合計で17名(うち正会員15名,学生会員2名)の参加の下に第16回研究会を開催しました。

 第16回研究会からは最優秀発表賞を新たに設けました。参加者による投票結果により、2件の研究発表に賞を授与しました。研究会終了後には、日本大学医学部の図書館や史料室の見学を行い、医学図書館としての特色ある蔵書構成の説明を受け、また『養生訓』や『解体新書』などの貴重な史料を閲覧しました。

 当日の参加者に配布した発表要旨「第16回研究会発表資料」には若干の残部がありますので、希望される方は事務局にお申し込み下さい。発送時に請求書(500円+送料)を同封します。

■ 研究会開催概要

日時:2014年(平成26年)11月22日(土)13:00〜15:30(16:10)

会場:日本大学医学部板橋キャンパス リサーチセンター4階ホール

           【 会員による一般発表 】

  1. インパクト計量のための新しい要素:実験用生物資源
    ○天野晃(理化学研究所/筑波大学)
     角田裕之(鶴見大学)
     石川大介(科学技術・学術政策研究所)
     (13:05〜13:35)

  2. 教育の情報化における学校組織マネジメント
    ○大野昌宏(筑波大学大学院)
     平久江祐司(筑波大学教授)
     (13:35〜14:05)

  3. デジタルアーカイブ時代に3Dプリンターが与える影響について一考察
    ○高木浩之(株式会社マネジメント総研)
     楓森博(岐阜女子大学)
     (14:05〜14:35)

  4. 公共図書館の利用と人々のつながりの関係
    ○長谷川幸代(中央大学大学院)
     (14:35〜15:05)

■ 最優秀発表賞

■ 最優秀発表賞 受賞者インタビュー

受賞者の方々にお話を伺いました。

「教育の情報化における学校組織マネジメント」
  大野昌宏 氏(筑波大学大学院)

Q1. 受賞の感想をお聞かせ下さい

大変に光栄に思っています。これを糧に今後,更に研究を深めていきたいと思います。 また,研究指導をしていただいている平久江先生には,この場を借りて御礼申し上げます。 ありがとうございます。

Q2. 研究テーマの選定理由を教えてください

教育の情報化における組織マネジメントの重要性については,教員としての経験がもとになっています。 教育の情報化を効果的に進めるためには,情報環境の整備に加えて,人的資源をどのように活用していくかという点を考察の対象にして,研究テーマを設定しました。

Q3. 発表の準備などで苦労した点や工夫した点を教えてください

印刷された資料と関連させながら,いかに視覚的な発表を行うか,自分なりに研究しましたが,直前まで手直しの連続でした。 発表のやり方は,小中学校の授業で児童生徒に指導はしていますが,「自分が学会で発表する」となると, 場の雰囲気や視聴者との関係性における自分の立ち位置を見極め,それに基づいた発表方法を瞬時に選択する能力も必要になってくると実感しました。 今後,子どもたちの指導に生かしたいと思います。

Q4. 受賞を受けて、周囲の方々の反応はいかがでしたか

知人には事前に発表を視聴してもらっていましたので,知人達は温かく祝福してくれました。 様々な観点からご意見やご感想をいただき,参考にさせていただきました。

Q5. 今後の目標などありましたらば、教えてください

今回発表した内容は,もともと情報メディア学会に投稿する目的で書き進めていた論文が土台になっています。 今後は,発表時の貴重なアドバイスを生かして投稿させていただきます。 また,日本の学校コミュニティだけではなく,他のコミュニティに対する情報化の在り方も調査したいと思っており,現在計画中です。

「公共図書館の利用と人々のつながりの関係」
  長谷川幸代 氏(中央大学大学院)

Q1. 受賞の感想をお聞かせ下さい

この度は最優秀発表賞をいただき,心より感謝申し上げます。発表に少しでも興味をもっていただけたのではないかと,嬉しい気持ちでいっぱいです。また,自分のモチベーションも上がり,さらに検討を重ねて行きたいと思いました。これまでアドバイスいただいた方々,博士論文指導教授の山赴v道先生,データ収集や社会関係資本についてのご指導でお世話になりました安野智子先生に大変感謝しております。

Q2. 研究テーマの選定理由を教えてください

自分がずっと取り組んでいた公共図書館利用は修士論文から研究していて,別の授業で社会の中での人々のつながり(社会関係資本)について詳しく検討していく中で,双方の関係性に興味をもちました。海外,国内でも双方を扱った研究例がいくつかあったので,さらに新しい視点を加えたり,日本ではどうなのかということを自分なりに研究したりしていきたいと考え,今回のテーマを選定しました。

Q3. 発表の準備などで苦労した点や工夫した点を教えてください

苦労した点は,これは新しい視点かなと考えて分析していたら,似たテーマの論文や記事が発表申込みの直前直後に公開され,資料を慌てて収集して読んだ点でした。直近の論文は複写取り寄せができず,足を運ぶのに少し時間がかかり,仕上げも直前になってしまいました。

工夫した点は,元々あるデータからテーマに相応しい項目を検討した点です。でもまだ不足していた点や改善点もあります。

Q4. 受賞を受けて、周囲の方々の反応はいかがでしたか

とても喜んでいただけました。また,このテーマについて興味をもってくださったり,ご意見をいただいたりすることもでき,大変ありがたく思っています。学外の方にも発表内容に関心をもっていただけたということを,評価していただけた感じがします。

Q5. 今後の目標などありましたらば、教えてください

さらに先行研究を調べ,他の分析方法でもデータ解析を行ってみたいと思います。最終的には原著論文という形で投稿することが目標です。海外ではこのテーマで多くの研究がどんどん発表されているので,新たな情報を見逃さずに研究を展開していきたいと思います。